Life日記

Life【生活、人生、命】に関わる私見をつれづれなるままに書きます。医療従事者。子育て中。

【お金】なぜ株式投資でお金が増えるのか(お金初心者がその理由を調べてみた)

「運用とか投資ってこわい」

「自分は危険をおかさないで真面目に

貯金だけして生きていこう」

 

お金について勉強する前、私はこういう

価値観でした。

 

私は単なる医療職で、お金についての

知識は皆無でした。

しかし結婚をし、子供ができた時に将来の

お金について考えるようになってきました。

限りある資金の中で家族を支えていく

ためには「お金」の話は避けては通れ

なかったので。

 

自分は、物事の仕組みとか理屈とかが

ある程度わからないと不安を感じやすい性格

だったので、ファイナンシャルプランナー

の人に聞いたり、いくつか本を読み

調べることにしました。

 

そこで学んだのは、「投資はリスクが

あるけれど、投資をしないで銀行に

預けたままにしておくのもリスクがある

ということでした。

 

そこで今回は、株式投資でお金が増える

仕組みについてまとめます。

 

目次

 

 

世界の資本は大きくなり続けている

いきなり、世界なんて大きな話から入って

しまいましたが、

米国で1801年に株に投資した1ドルは

200年後には約70万倍の価値になったそう

です。

日本株同様に、戦争や不況の中にあっても、

大きな視点から見ると右肩上がりを続けて

いるのです(多少の変動はあるものの)。

 

なぜそのようなことになるかというと、

現在、世界の主流となっている

資本主義経」という仕組みにより、

世界の資本は、雪だるまを転がすと

どんどん大きくなっていくように

成長し続けるようになっているからです。

 

これがどういうことか

例を挙げて、図で説明していきます。

 

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このように、資本主義経済では元々あった

100万円が300万円に増えるという不思議な

現象が起こります。

これは、以下の「信用」よって

成り立っています。

・Bさんのパン屋が繁盛し、今後、

 融資したお金は返済されるという

 未来に対する銀行の「信用」

・銀行の将来の支払い能力に

 対するAさんの「信用」

 

これらの「信用」よって、資本主義経

では、目に見えない「価値」に対しても

お金が支払われるため、実物の資本がなく

てもお金を集めることができ、

Bさんのパン屋がつくるパンのような

新しい「価値」生まれてくるのです。

 

この生まれてくる「価値」がパンではなく、

今までは手作業で少ししか作れなかったパン

を短時間で大量に作れる機械だったとしたら。

パンはもっとたくさん売れ、利益が増えます。

その利益を工場設備に投資し、さらに多くの

パンを作り、たくさんの利益を生むことも

できます。

 

このようにして、資本主義経済では、

出た利益を投資にまわすことで

人類の進歩を促すような科学技術などの

新しい「価値」が発展し、さらなる価値を

生み出すという前提のもとに成り立っています。

 

そのため、この世界が資本主義経済の

信用のもとに動き続け、さらなる

価値が生み出され続ける限りは世界の資本は

雪だるまのように大きくなり続けるのです。

 

 

複利の効果

かつて、アインシュタイン博士は複利の概念

こそ「人類最大の数学的発明だ」と

言っていたそうです。

 

複利とは

例えば、最初の雪だるまの大きさが元の資本

(元金)だと仮定すると、雪だるまを転がした

時についてくる雪のようなものです。

 

具体的にいうと

元金が100万円あり、これを毎年5%増える

金融商品に投資したとしましょう。

1年後は100万円の5%で5万円の利益がでます。

この利益を投資にまわしていくと

3年後には116万円、

10年後には163万円になっています。

 

これを長期に続けていくと

金額の増加率はもっと大きくなります。

 

小さい雪だるまを転がすよりも

大きい雪だるまを転がしたほうが

雪はたくさんついてくるからです。

 

リスクの分散

先ほどの例のように毎年確実に5%増える

金融商品があれば話は簡単ですが、

時代の流れなどの状況によって、

成長する会社もあれば縮小する会社もあります。

 

そのため、投資する時にはリスクを分散させます。

 

資産分散

時間分散ドル・コスト平均法

という理論があります。

 

 

資産分散とは、投資先をいくつか

わけておくということです。

 

例えば、自分の資産を不動産会社の株と

ティッシュ会社の株に半分ずつ

分けて投資するとします。

 

土地の価値が上がり続けるときは、

不動産会社の株で利益がでます。

ティッシュは好況、不況にかかわらず

無くてはならないものなので

ティッシュ会社の株は安定していますが

この時大きな利益はでません。

 

ある時、土地の価値が急落して、

不動産会社の株価が下がってしまいました。

この会社1本に投資していたとしたら

大損です。

しかし、ティッシュ会社の株と分けて

持っているので、損は半分になります。

一方、ティッシュ会社の株は、不況のニュース

を聞いた投資家が安定を求めて買いに走った

ために株価が上がりました。

 

このように、資産を一か所に投資

してしまうと値の振れ幅が大きくなって

しまうのでリスクを大きくしてしまいますが、

分けていればそのリスクを分散させることが

できるのです。

 

 

間分散ドル・コスト平均法

これは、平均的に一定の金額を購入し、

時間を分散させて運用していく方法です。

 

例えば

毎月1万円をある会社の株に投資すると決めます。

 

最初の月、その株は1株100円だったので

100株買えました。

 

次の月に1株125円に値上がりしたので、

同じ1万円で80株しか買えませんでした。

 

さらに次の月には1株75円に値下がりしました。

この時は同じ1万円で133株も買えました。

 

使ったお金は3か月で合計3万円。

買えた株の数は100+80+133で

313株です。

最初の月にまとめて3万円を使って1株100円で

買っていたとしたら

300株しか手に入りませんから、

同じ金額で13株多く手にしたことになります。

このような地道な積み重ねによって、平均購入

単価を抑える効果が期待できます。

 

 

今のお金を貯金しているだけなのもリスクがある

~インフレリスク~

ここまで述べたように、株はうまくリスクを

分散させて長期に運用すれば利益を出せる確率が

上がることがわかったかと思います。

 

「それでもやっぱりリスクがあるから

株はやらない」と思う方もいらっしゃると

思います。

 

それでは、今度は逆にお金を銀行にだけ預けて

おくリスクについて考えてみましょう。

銀行の普通預金に預けていた場合、

年0.001%の金利だとすると、30年

預けていてもほとんど増えません。

 

その30年でお金の価値はずっとそのまま

なのでしょうか?

そのままではない可能性も高いと思われます。

 

先ほど資本主義経済の説明のところで述べた

ように、資本主義経済では基本的に世界の資本

は成長するようになっています。

さらに日本においては、アベノミクス

「2%のインフレ目標」を掲げ

金融緩和によって物価を上げようとする方向に

動いています。

 

仮に未来に物価が上昇するとします。

今のお金の価値での100円をそのまま

30年後の未来に持っていくとすると、

もとの時代では100円でジュースを買えた

ところが、その時代で同じジュースを

買おうとすると120円に値上がりして

いて買えない

ということになってしまいます。

 

今の資金を何の運用もせずに銀行に

預けたままでいるとこのような損をして

しまうリスクもあると思われます。

 

 

 まとめ

何をするにしても利益がある裏にはリスクも

あります。

しかし、リスクを知ろうとせずに

目を背けていると、また違うリスクに

巻き込まれてしまう可能性もあります。

 

肝心なのはリスクを把握した上で、

自分にとって最適な手段を選んでいく

ことだと思います。

 

 具体的な資産運用などについては、

下記の参考図書などをご参照ください。

 

 

 

参考図書

1) お金は寝かして増やしなさい、水瀬ケンイチ 著、フォレスト出版

2) サピエンス全史、ユヴァル・ノア・ハラリ 著、河出書房新社